目の下の脂肪再配置の仕組み
目の下のふくらみやくぼみが気になる方へ。目の下の脂肪再配置の仕組みや手術の流れ、回復の経過、仕上がりの考え方について、医師がわかりやすくご説明します。効果には個人差がございます。
目の下の脂肪再配置の仕組み:釜山 IBON Plastic Surgery による患者さま向けガイド

目の下のお悩みを理解する:ふくらみとくぼみが同時に現れる理由
鏡を見たとき、目の下がふくらんでいるのに、そのすぐ下は影になってくぼんで見える。そんな組み合わせに戸惑った経験はありませんか。
目の下のふくらみとくぼみは、一見すると正反対のお悩みのように思えます。ふくらみは組織が「多すぎる」から、くぼみは「足りない」から起こるもの、と考える方も少なくありません。ところが実際には、この二つは同じ変化を別の角度から見ているにすぎないことがよくあります。目のまわりには、三つの区画に分かれた脂肪が存在し、眼窩隔膜と呼ばれる薄い膜によって支えられています。年齢とともに皮膚や筋肉、そしてこの膜自体の弾力が低下すると、支えが弱まって脂肪が前方へ押し出され、下まつげの下にふくらみが生じます。これが一般に「目の下のたるみ」や「目袋」と呼ばれる状態です。
一方で、目のすぐ下で頬と骨をつなぎとめている靭帯(眼窩頬靭帯)は、周囲の組織が変化しても比較的その位置にとどまります。そのため、押し出された脂肪のふくらみと、その下の平坦な、ときにくぼんで見える頬との間に段差が生まれます。これが目の下のくぼみ、いわゆるティアトラフです。十分に休んでいても疲れて見えたり、年齢より上に見られたりするのは、この凹凸に光が当たって影ができることが関係している場合があります。
こうした構造を踏まえると、目の下の脂肪を単に「取り除く」だけでは、自然な仕上がりにつながりにくい理由が見えてきます。くぼみに対処せずに脂肪だけを取ると、ふくらみは目立たなくなっても、その下の影がかえって強調されることがあるためです。そこで考えられたのが、目の下の脂肪再配置という方法です。押し出された脂肪を取り除くのではなく、隣接するくぼみへと移動させることで、下まぶたから頬への移行を一連の処置の中でなだらかに整えることを目的としています。
目の下の脂肪再配置で行うこと
目の下の脂肪再配置は、下まぶたに行う手術の一つで、目の下の暗く疲れた印象の改善を目的として、脂肪を取り除くのではなく配置し直す方法です。前方に押し出された脂肪をほどき、ティアトラフのくぼみへ移動させて固定することで、ボリュームが失われた部分を補います。ご自身の組織を用いるため、周囲のまぶたや頬となじみやすいと考えられていますが、仕上がりには個人差がございます。なお、注入剤による方法は既存の構造の上に補う考え方であるのに対し、脂肪再配置は組織の位置そのものを整えるという点で、考え方が異なります。どちらが適しているかは、目元の状態によって変わります。
この手術は、一般に経結膜法と呼ばれる方法で行われます。下まぶたの裏側(結膜側)から切開するため、皮膚の表面に切開線が生じない方法です。まつげのすぐ下の皮膚を切開する従来の下まぶたの手術とはこの点が異なり、主なお悩みが皮膚の余りではなく脂肪の位置の変化である方にとって、選択肢の一つとなっています。
従来の下眼瞼形成術との違い
従来の下眼瞼形成術は、皮膚表面の切開を通じて皮膚や筋肉を切除し、たるみや余った組織に対処することを主な目的として計画されることが多い手術です。これに対して目の下の脂肪再配置は、ボリュームの再配置に焦点を絞った処置です。両者はどちらか一方しか選べないものではなく、皮膚の余りと脂肪の位置の変化の両方がみられる場合には、組み合わせて行うことが検討されることもあります。下まぶたの皮膚にある程度の弾力が保たれている方の場合、脂肪再配置のみでふくらみとくぼみの組み合わせに対応できる可能性があり、皮膚表面を切開する方法に比べてダウンタイムや傷あとへの配慮がしやすい場合があります。適応については、診察を通じて医師とともに確認していきます。
適応となる方

目の下の脂肪再配置は、一般に次のような方が検討の対象となります。
- 目の下のふくらみがあり、そのすぐ下にくぼみや影がみられる方
- 下まぶたの皮膚にある程度の弾力があり、切除が必要となるほどの皮膚の余りがみられない方
- スキンケアや睡眠、外用などでは十分に変化が感じられない、目元の疲れた印象や年齢感が気になる方
- 治癒に影響する目の感染症や、コントロールされていない全身疾患がない方
一方で、主なお悩みが脂肪の位置ではなく、まぶたの皮膚のゆるみや細かなちりめんじわである場合には、皮膚切除を伴う下眼瞼形成術や、複数の方法を組み合わせた治療のほうが適している可能性があります。どの方法が合うかは、皮膚の質、脂肪の量、筋肉の張り、そしてくぼみの深さや長さを直接診察しなければ判断できません。そのため、対面でのカウンセリングと診察を大切にしております。
構造的な加齢変化のすべてに対応するものではありません
手術を検討されるにあたり、あらかじめお伝えしておきたいことがあります。脂肪再配置はボリュームの配置を整える方法であり、皮膚そのものの自然な加齢変化を止めるものではありません。皮膚のゆるみが目立ちやすくなる40代・50代の方の場合、皮膚の引き締めを目的とした施術や、状況によっては控えめな皮膚切除などを組み合わせることを提案する場合があります。ただし、これらはあらかじめ決められたセットとしてではなく、カウンセリングの中でお一人おひとりの状態に応じて検討いたします。
手術の流れ
IBON Plastic Surgery では、目の下の脂肪再配置を次のような流れで行っています。
- カウンセリングと診察。医師が下まぶたの皮膚の弾力、脂肪の量、くぼみの深さを確認し、ご希望や既往歴についてお話を伺います。この段階で適応の有無を判断し、組み合わせる施術が必要かどうかについてもご相談いただけます。
- 麻酔。手術は一般に全身麻酔ではなく、局所麻酔または浅い静脈麻酔のもとで行います。身体への負担やダウンタイムに配慮した方法ですが、麻酔方法は診察内容や体調に応じて決定します。
- 脂肪の解放と再配置。まぶたの裏側の結膜切開から、前方に押し出された脂肪を慎重にほどきます。くぼみを補うために必要な量を残すよう配慮し、取りすぎないことを大切にしています。その後、脂肪をくぼみの部分へ移動させ、細い糸で内部に固定します。糸は吸収されるもの、または術後まもなく抜糸するものを使用します。
- 閉創。切開はまぶたの裏側にあるため、皮膚表面の縫合は行いません。術後は腫れがみられるものの、見た目の変化は比較的目立ちにくい場合が多いですが、経過には個人差がございます。
手術時間はおおむね1時間程度で、多くの方は入院を必要とせず当日にご帰宅いただけます。
担当医師について
IBON Plastic Surgery でのカウンセリングと手術は、すべて院長であり創設者の Kim Ju-Chan が担当しております。Kim Ju-Chan 院長は韓国の形成外科専門医で、釜山の主要な教育病院の一つである東亜大学校病院にて形成外科の研修を修了し、釜山地域の複数の形成外科クリニックで院長職を務めたのち、IBON Plastic Surgery を開院しました。大韓形成外科学会、大韓美容外科学会をはじめとする韓国の外科系学会に所属しており、まぶたの手術の安全性や、中高年の方における目の下の脂肪再配置などをテーマに、一般の方向けの情報発信も行っています。
当院は院長一人体制で診療を行っているため、初回の診察から手術、術後のすべての経過観察まで、同じ医師が担当いたします。別の医師が代わって手術を行うことはなく、目元の構造を診察し、仕上がりの見通しについてご説明した医師が、そのまま手術を担当します。
IBON Plastic Surgery の診療方針について
当院では、まぶた、眉、額の手術に診療分野を絞って取り組んでいます。分野を限定することで、下まぶたの手術後の見え方に関わる脂肪の分布、皮膚の弾力、眉の位置といった要素に、繰り返し丁寧に向き合うことを大切にしております。また、必要のない治療は行わないことを方針としており、状態によっては手術以外の方法や、治療を行わないという選択肢をご提案することもあります。使用する材料は正規の流通経路で入手したものを用いており、術後の経過観察についても、追加のオプションではなく治療の一部として行っております。
回復の経過と現実的な見通し

手術を考えるとき、「どのくらいで普段の生活に戻れるのか」は、多くの方が最も気にされる点ではないでしょうか。
目の下の脂肪再配置は、皮膚表面の切開を伴わないため、より侵襲の大きい下まぶたの手術と比べて回復期間が短い傾向があるとされています。術後数日間は内出血や腫れがみられることが一般的で、日常生活に戻るまでの目安はおおむね5〜7日程度です。ただし、年齢や皮膚の状態、術後の注意事項をどの程度守れたかなどによって、回復の経過には個人差がございます。
また、手術である以上、リスクや副作用が伴う可能性があります。主なものとして、腫れ、内出血、痛み、左右差、感染、ドライアイや違和感、脂肪の生着や位置の変化による凹凸などが挙げられます。これらについては、カウンセリングの際に医師から詳しくご説明いたします。
術後の一般的な注意事項
具体的な術後のケアについては、必ず担当医師の指示に従っていただく必要がありますが、下まぶたの手術後には、一般に次のような点に注意していただくことが多くあります。
- 術後48時間は冷却を行い、腫れの管理に努める
- 術後数日間は、就寝時も含めて頭を高くして過ごす
- 目のまわりをこすったり、圧迫したりしない
- 回復初期は、激しい運動や水泳など、顔への血圧が上がる活動を控える
- 予定されたすべての経過観察の受診を欠かさず、医師が回復の状態を確認し、気になる点に早めに対応できるようにする
仕上がりについては、現実的な見通しを持っていただくことが大切です。脂肪再配置は、下まぶたから頬への移行をなだらかにし、目の下の影やくぼみの印象を整えることを目的としていますが、年齢による変化が永久に現れなくなるわけではありません。結果はお一人おひとりの目元の構造によって異なり、効果には個人差があります。手術の見通しについては、一般的なイメージや他の方の写真ではなく、直接の診察に基づいて医師と個別にご相談いただくことをおすすめしております。
よくあるご質問
目の下の脂肪再配置は痛みがありますか。手術は局所麻酔または浅い静脈麻酔のもとで行うため、手術中の痛みには配慮しております。術後数日間は、つっぱり感や軽い痛みを感じることが一般的ですが、多くの場合、医療スタッフからご案内する方法で対処が可能です。感じ方には個人差がございます。
傷あとは目立ちますか。この方法ではまぶたの裏側から切開するため、皮膚の表面に切開線は生じません。
効果はどのくらい続きますか。この方法は外部から材料を加えるのではなく、ご自身の組織の位置を整えるものです。ただし、自然な加齢変化はその後も続くため、状態の変化や持続期間には個人差がございます。
ご来院の計画について
韓国国外からお越しになる方は、まぶたの手術後に必要となる経過観察の受診日程を考慮したうえで、ご旅程を計画していただくようお願いしております。術後の診察は、標準的なアフターケアの一部です。当院は外国人患者さまの診療が認められた医療機関として登録されております。カウンセリングの日程、言語サポート、スケジュールの調整のため、渡航の手配をされる前に当院へお問い合わせいただくことをおすすめします。回復にかかる期間や韓国の祝祭日によって、予約の空き状況が変わる場合があるためです。
なお、目の下の脂肪再配置は公的医療保険の適用外となる自由診療です。費用については、診察内容や組み合わせる施術によって異なるため、詳細はご来院時にご案内いたします。
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