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内視鏡下眉リフト:額と眉の手術ガイド

三つの手術方法、カメラで確認しながら行う組織の解放と固定、そして三つの段階で進む回復の経過。IBON Plastic Surgery が公開している内視鏡下眉リフトの情報を、わかりやすくご説明します。経過や仕上がりには個人差がございます。

内視鏡下眉リフト:額と眉の手術ガイド

内視鏡下眉リフト:額と眉の手術についてのガイド

医学監修:Kim Ju-Chan(形成外科専門医)

IBON Plastic Surgery で行っている手術の多くは、一つの手術として説明されています。ところが眉リフトについては、三つの方法があると説明しています。目元の構造やご希望に応じて、内視鏡を用いる方法、こめかみから行う方法、従来の切開による方法のいずれかで行われるということです。実はこの一文こそが、眉リフトを理解するうえで最も大切なポイントです。手術の名前だけでは、実際にどのような手術が行われるのかは決まらず、それを決めるのは診察だからです。このガイドでは、当院が公開している情報と、三つの方法から選ぶということが患者さまにとって何を意味するのかをご説明します。

額から眉のあたりに手術器具が配置された、内視鏡下眉リフトの手術の様子。

内視鏡眉リフト手術を受けている患者の額と眉毛周辺に手術器具が配置されている様子。

この手術で行うこと

眉リフトは、眉の位置を引き上げて形を整え、眉の下垂によって生じる額のしわや重たさの印象をやわらげることを目的とした美容外科手術です。

原因は一つで、変化は二つ。眉の位置が変わると、その上にある額の状態にも変化が生じます。眉の手術の説明に額のしわが登場するのは、このつながりがあるためです。

適応となる方

眉の下垂、額の皮膚のゆるみ、顔の上半分の重たさ、気になる額のしわがある成人の方で、手術によって得られる変化について現実的な見通しをお持ちであり、医学的に手術が可能と判断された方が対象となります。

この四つの状態は、同時にみられることが少なくありません。眉が下がると目元が重たく見え、重たさは疲れた印象につながり、額の皮膚のゆるみはしわとして現れます。一度の診察で、これらをまとめて確認していきます。

手術を延期したほうがよい方

コントロールされていない疾患がある方、治療部位の周辺に感染がある方、治療されていない重大な目の疾患がある方、手術に対する期待が現実的でない方については、診察のうえで手術の延期や再検討をお願いすることがあります。

目の上で行う手術において、「治療されていない重大な目の疾患」が挙げられている点には意味があります。眉とまぶたは構造的につながっているため、目に何らかの問題がある場合には、まずその治療を優先することになります。

診察で確認すること

当院で行っている手術の中でも、眉リフトは特に確認項目の多い手術の一つです。

医師は、眉の位置と左右のバランス、額とまぶたの皮膚、顔全体のバランス、筋肉の動き、髪の生え際、そしてこれまでの病歴を確認し、目元の構造とご希望に応じて手術の方法についてご相談します。

確認する項目は六つです。このうち髪の生え際は、ほかの手術ではあまり確認されない項目です。三つの方法のうち一つが、生え際の内側に切開を設けるためです。つまり、生え際は見た目の細かな要素ではなく、どの方法を選べるかに関わる要素なのです。

まぶたの皮膚が含まれているのは、眉とまぶたが、高さの違う位置で見た一つのお悩みであることを踏まえた確認といえます。

手術の手順

手術は七つの段階で進み、そのうち中ほどの三つが、内視鏡を用いる方法に特有の手順です。

  • 眉の位置と額の状態の確認
  • 必要に応じて静脈麻酔を併用した局所麻酔
  • 髪の生え際の内側に小さな内視鏡用の切開
  • カメラで確認しながら、額と眉の組織をほどき、位置を整える
  • 吸収される固定材や縫合などによる固定
  • 閉創
  • 当日のご帰宅

手術の中心となるのは、四つ目と五つ目の段階です。下がってきた組織をほどき、位置を移動させ、治癒するまでその位置に固定します。眉リフトは皮膚を引っ張って張らせる手術ではなく、ほどいて、動かして、固定する手術です。

四つ目の段階で用いるカメラがあるからこそ、三つ目と五つ目の段階を、長い切開ではなく小さな切開で行うことができます。

三つの方法がある理由

当院の公開情報では方法の選び方までは説明していませんが、診察の確認項目を見ると、何が判断の分かれ目になるのかが見えてきます。

生え際の内側で行う方法には、切開を設けるための生え際が必要です。また、生え際から眉までの距離が、手術を行えるものである必要もあります。診察で生え際を確認するのはこのためです。

こめかみから行う方法は、額全体ではなく眉の一部に対して処置を行う方法です。従来の方法はより長い切開を用いるため、手術の進め方が異なります。

どの方法が選べるかは、額の高さ、生え際の位置、実際に下垂がどこに生じているかといった額の構造と、何を変えたいかによって決まります。眉尻の下がりが気になる方と、額全体の下がりが気になる方とでは、検討する内容が異なります。

そこで大切になるのが、後ほどご紹介する質問の一つである「どの方法を選び、何を理由にそう判断したのか」という問いです。これは医師への異議ではなく、手術の名前を具体的な治療計画へと変えるための質問です。

眉、額、それともまぶた

診察の確認項目の中で、ぜひ注目していただきたい点があります。眉の位置や額の皮膚と並んで、まぶたの皮膚が含まれていることです。

これは、ご相談いただいた重たさが眉から来ているのか、まぶたそのものから来ているのかを確認するためのものです。どちらも顔の上半分が疲れて見える原因になりますが、対応する手術は異なります。

カウンセリングの前に、ご自身でできる簡単な確認があります。鏡を見ながら、指先で眉をそっと持ち上げてみてください。重たさがかなり軽くなるようであれば、眉が関わっている可能性があります。眉を上げてもまぶたの重さが残るようであれば、まぶたの部分にも何らかの要因があるかもしれません。

これは診断ではありませんし、診断として扱うべきものでもありません。ただ、医師に伝える価値のある気づきであり、診察を具体的なところから始めるための手がかりになります。

麻酔について

手術の方法やお一人おひとりの状態に応じて、静脈麻酔を併用した局所麻酔、または全身麻酔を用います。術後の痛みについては、一般に処方または推奨されるお薬で対処します。

眉リフトは、当院の手術の中でも全身麻酔が選択肢に含まれる数少ない手術の一つです。米国国立医学図書館の一般向け医療情報サービスでは、麻酔の種類を次のように区別しています。局所麻酔は限られた範囲の感覚をなくすもので、意識ははっきりしたままです。静脈麻酔による鎮静は、段階的に意識のレベルを下げるものです。全身麻酔は、これらとはまた異なるものです。

ご自身の治療計画でどの麻酔を用いるのか、そして誰が麻酔を行い、管理するのかを確認しておきましょう。手術当日の過ごし方は、手術方法の違い以上に、麻酔の種類によって大きく変わります。

起こりうるリスク

公開している主なリスクや副作用は、腫れ、内出血、一時的なしびれやつっぱり感、左右差、傷あと、切開部周辺の脱毛、額の感覚の変化、感染、出血、神経損傷、眉の下垂の再発です。

このうち三つは、この手術に特有のものです。

切開部周辺の脱毛は、髪の生え際の内側に切開を設けることによるものです。

額の感覚の変化と神経損傷は、額の皮膚の下で処置を行うことによるものです。額の感覚をつかさどる神経は、組織をほどく範囲の中を通っています。

眉の下垂の再発は、小さな注意書きとしてではなく、率直な情報として記載しているものです。位置を整えた眉も、その後も年齢を重ねていく顔の一部であることに変わりはありません。

回復の経過

眉リフト手術後に顔部の回復を見せる患者と、目元と眉毛周辺を示す手袋を着用した手。

腫れや内出血は術後数日間が最も目立ち、その後徐々に落ち着いていきます。多くの方はおおむね1〜2週間ほどで軽い活動を再開されますが、傷が完全に治り眉の位置が落ち着くまでには、数週間から数か月かかることがあります。

腫れが引くにつれて変化が見えてきますが、最終的な眉の位置は、その後も数週間から数か月かけて落ち着いていきます。

つまり回復は三つの段階に分けて考えることができます。強い腫れがみられる数日間、軽い活動に戻るまでの1〜2週間、そして眉の位置が落ち着くまでの数週間から数か月です。いずれの段階も、経過には個人差がございます。

手術時間は公開しておりませんが、それには理由があります。手術時間は、選択する方法や、ほかの手術を同時に行うかどうかによって変わるためです。通常は一度の手術で行い、その後、術後の経過観察のための受診を行います。

目元から眉のあたりを手袋をした手で示している、眉リフト術後の経過観察の様子。

持続期間について

手術による変化は比較的長く保たれることが多いとされていますが、自然な加齢や、組織が少しずつゆるんでいく変化を止めるものではありません。持続期間には個人差がございます。

リスクとして眉の下垂の再発を挙げていることと合わせて考えると、これは言い逃れではなく一貫した説明です。この手術は眉の位置を整えるものであり、眉を下げてきた変化そのものは、その後も続いていきます。

感覚の変化について早めに話し合っておきたい理由

リスクの中には、見た目ではなく感覚に関わるものが二つあります。一時的なしびれと額の感覚の変化で、神経損傷はこれとは別に記載しています。

これらをカウンセリングの段階で話題にしておくことには、実際的な理由があります。額や頭皮の一部にしびれが生じるのはこの手術後によくみられることで、しばらく続く場合もあります。ところが、事前にそのことを知らされていなかった方は、何か問題が起きたのではないかと不安に感じてしまうことがあるのです。

次の三つを確認しておくとよいでしょう。額のどのくらいの範囲に影響が出る可能性があるのか。それは通常どのくらい続くのか。そして、術後によくみられる変化と、連絡すべき変化とをどう見分ければよいのか。

切開部周辺の髪についても同様です。切開線の周囲の脱毛はリスクとして記載しているものであり、起こりうることとして事前に知っておくほうが、心の準備ができます。

これらは手術を否定するための話ではありません。決断したあとではなく、まだ検討している段階でこそ話し合っておきたい、ということです。

手術時間がわからない中での渡航計画

この手術の所要時間は公開しておりませんが、その理由は先にご説明したとおり、選択する方法や、ほかの手術を同時に行うかどうかによって手術時間が変わるためです。

航空券の手配を考えている方にとって、これは回避すべき情報の欠落ではありません。方法が決まれば具体的にお答えできる、カウンセリングでの確認事項の一つです。

公開している情報からわかるのは、全体の流れです。一度の手術、当日のご帰宅、その後の経過観察の受診。術後数日間は腫れが最も目立ち、軽い活動に戻るまでにはおおむね1〜2週間、傷が完全に治り眉の位置が落ち着くまでには数週間から数か月かかります。

つまり、滞在期間は手術そのものではなく、術後の経過観察の受診によって決まり、その受診日程は治療計画が決まってから組まれます。カウンセリング、日程の決定、航空券の手配という順序で進め、帰りの便を早めに予約する必要がある場合は、変更可能な航空券を選んでおくと安心です。

カウンセリングで確認しておきたいこと

  • 三つの方法のうち、どの方法をすすめるのか、そして何を理由にそう判断したのか
  • 切開は、髪の生え際に対してどの位置になるのか
  • しびれや感覚の変化が起こる可能性はどのくらいあり、通常どのくらい続くのか
  • 自分の状態は主に眉によるものか、額によるものか、それともまぶたも関わっているのか
  • 術後の経過観察のために、何回ほど受診を予定しておけばよいのか

最初の質問こそ、このガイドを通じて意識していただきたいものです。一つの手術名に三つの方法が含まれており、どの方法が予定されているのかを知ることは、手術の名前を知っているだけの状態と、ご自身の手術を理解している状態との違いにつながります。

医学的な参考文献では、インフォームド・コンセントとは、その処置で何が行われるのか、リスクと期待される変化をどう比較するのか、そしてほかにどのような選択肢があるのかを話し合うことだと説明されています。眉リフトの場合、ほかの選択肢には、眉の端から行う方法、代わりにまぶたの手術を行うこと、あるいは何も行わないことが含まれます。また、先に触れた米国の医療情報サービスでは、質問をあらかじめ準備し、受診中にメモを取ることをすすめています。

事前に書面でご質問を送りたい場合は、当院のお問い合わせページをご利用いただけます。

まとめ

  • 眉リフトは、目元の構造とご希望に応じて、内視鏡を用いる方法、こめかみから行う方法、従来の切開による方法のいずれかで行われます。手術の名前だけでは方法は決まりません。
  • 内視鏡を用いる方法の手順は、生え際の内側の小さな切開、カメラで確認しながらの額と眉の組織の解放と位置の調整、固定、閉創、当日のご帰宅です。
  • 診察では、眉の位置と左右のバランス、額とまぶたの皮膚、顔全体のバランス、筋肉の動き、髪の生え際、病歴を確認します。
  • この方法に特有のリスクとして、切開部周辺の脱毛、額の感覚の変化、神経損傷があり、眉の下垂の再発も記載しています。
  • 手術時間は、選択する方法や同時に行うほかの手術によって変わるため、公開しておりません。

よくあるご質問

眉リフトの方法は一つだけですか。

いいえ。当院では、内視鏡を用いる方法、こめかみから行う方法、従来の切開による方法があり、目元の構造やご希望に応じて選択します。

内視鏡を用いる方法では、どのようなことを行いますか。

髪の生え際の内側に小さな切開を設け、カメラで確認しながら額と眉の組織をほどいて位置を整えます。その後、吸収される固定材や縫合で固定して閉創し、当日にご帰宅いただきます。

どのような方が適応となりますか。

眉の下垂、額の皮膚のゆるみ、顔の上半分の重たさ、気になる額のしわがある成人の方で、現実的な見通しをお持ちであり、医学的に手術が可能と判断された方が対象となります。

なぜ髪の生え際を確認するのですか。

方法の一つが、生え際の内側に切開を設けるためです。生え際は、眉の位置、額とまぶたの皮膚、顔全体のバランス、筋肉の動き、病歴とともに確認する項目の一つです。

どのようなリスクがありますか。

腫れ、内出血、一時的なしびれやつっぱり感、左右差、傷あと、切開部周辺の脱毛、額の感覚の変化、感染、出血、神経損傷、眉の下垂の再発があります。

回復にはどのくらいかかりますか。

腫れや内出血は術後数日間が最も目立ちます。多くの方はおおむね1〜2週間ほどで軽い活動を再開されますが、傷が完全に治り眉の位置が落ち着くまでには数週間から数か月かかることがあります。経過には個人差がございます。

手術をすれば、眉が再び下がることはなくなりますか。

いいえ。手術による変化は比較的長く保たれることが多いとされていますが、自然な加齢や組織のゆるみを止めるものではありません。眉の下垂の再発も、リスクとして記載しています。

なお、眉リフトは公的医療保険の適用外となる自由診療です。費用については、選択する方法や同時に行う施術によって異なるため、詳細はご来院時にご案内いたします。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の医学的助言や自己診断のためのものではありません。手術の適応、方法、見込まれる変化については、形成外科医による診察を通じてのみ判断することができます。効果には個人差があります。

参考文献・出典

  1. MedlinePlus — Plastic and Cosmetic Surgery
  2. MedlinePlus — Anesthesia
  3. MedlinePlus — After Surgery
  4. MedlinePlus — Talking With Your Doctor
  5. StatPearls — Informed Consent

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